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思春期の睡眠障害の要因
思春期の睡眠障害は、不眠や日中の眠気といった症状が持続するとともに、遅刻、欠席にはじまってやがては不登校といった事態をまねきます。
不登校の多くは、心理社会的な要因に起因するとされますが、中には睡眠覚醒リズム障害が主な原因で、不登校状態になる場合もあることがわかってきました。
それが、睡眠相後退症候群と、非24時間睡眠覚醒症候群といわれる持続性の概日リズム睡眠障害なのです。
これらの睡眠覚醒リズム障害は生物学的な症状であることは間違いないのですが、多くの場合は心理学的な要因が作用しているのです。
例えば、非24時間睡眠覚醒症候群の中学生が回復していくときは、いじめられることの多かった中学を卒業し、高校へ入学して新しい生活になったなどという場合です。
睡眠障害の治療によって睡眠リズムの改善がみられ、身体状況が良好になったという条件のもと、生活環境や人間関係に自信をつけたという心理的側面を否定できないのです。
思春期の睡眠覚醒リズム障害の診断や治療は、心身両面からなされることが重要なのです。
うつ病がんばるな!
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