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睡眠と生体リズムの実験
人は赤ん坊のときには1日に何回も眠り、3、4歳になると夜1回だけ眠るようになります。
健康な成人も1日に1回眠ります、その睡眠のメカニズムとはどうなっているのでしょうか。
生体リズムという観点からの研究されました。
生体リズムとは、生命活動をコントロールしている睡眠、覚醒、体温、脈拍、呼吸などのリズムをきざむ活動をいいます。
洞窟で、人間に時間の手掛かりを全く与えずに生活させると、生体リズムがどうなるかという実験を行いました。
1日目から10日目までは、普段のまま7、8時間の睡眠をとり、あとはきちっと起きているというリズムのある生活だったのですが、10日目から35日目の25日間、洞窟の中で時間の手掛かりを一切与えないでおくと、眠る時刻がどんどんずれてきます。
この状態を自由継続リズムといいます。
時間の手掛かりがなければ、だんだん睡眠リズムがずれていって25日間で1周期ずれてしまうのです。
このように普段はコントロールされている生体リズムが時間の手掛かりがなくなると乱れてくるのです。
また、体温のリズムでいうと、通常は朝起きて体温を上がり始めて14時間から16時間経つと、体温が下がってきます。
そして睡眠中にさらに下がって明け方に最低になります。
ところが、10日目から生体リズムが乱れてくると、体温は入眠時に最低になっていきます。
この実験では、35日以降に地上の生活に復帰しています。
地上の生活に戻ると、睡眠や体温の生体リズムはゆっくりと元のリズムに戻っていきます。
うつ病がんばるな!
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