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人間の体の体内時計
生体リズムの実験から、人間にはおおよそ24時間を1周期とするリズム、概日リズムというものがあることがわかってきました。
人間は1日24時間で生活していますが、時間的な手掛かりがない隔離された場所では、24時間の概日リズムが、25時間のリズムになるのです。
普段は時計や光や食事などのリズムによって、生体機能を24時間の生活サイクルに同調させているのですが、これらがなくなって朝昼晩が全くわからなければ、25時間のリズムになってしまうのです。
洞窟などを使って、生体リズムの実験が行われ、時間がわからず、日光も入らず、外の明暗もわからない場所で生活すると、睡眠などの生体リズムをコントロールできなくなります。
このような実験によって、人間の体内には生体リズムをコントロールしている体内時計が存在していることが確認されたのです。
さらに、睡眠をコントロールしているメカニズムは、体内時計だけではなく脳脊髄液などに含まれている液性の物質によって調節をはかるメカニズムがあることもわかってきました。
実験で、プロスタグランジンという高分子ペプチドを動物に注入すると、睡眠の量が増えるということを明らかにしました。
このような高分子ペプチドなどの物質は、睡眠物質といわれます。
睡眠物質は、覚醒していればいるほど脳にたまり、眠くなると脳の膜組織で作られ、睡眠中枢に働きかけ眠らせるわけです。
また、人はよく眠ると病気が治りやすい、眠らないとストレスに弱いというのは、ノンレム睡眠中に成長ホルモンが分泌され、体の修復を促すメカニズムがあると考えられています。
うつ病がんばるな!
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