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時差症候群の症状
時差症候群というのは、一過性の概日リズム睡眠障害で、時差ぼけのことです。
概日リズムは、生体機能においておおよそ24時間を1周期とするリズムで、脳に備わっている体内時計によってコントロールされています。
この概日リズムは、生体リズムの一つである睡眠覚醒リズムもつかさどっています。
しかし、4、5時間以上の時差のある地域を高速度の飛行機で移動すると、体内時計が時差に同調できなくなります。
急激な移動によって、現地時間と体内時計にずれが発生し、生体リズムが障害されるのです。
その結果、一過性の不眠や日中の眠気といった睡眠障害の症状がでる状態が、時差症候群といいます。
時差による睡眠障害は、飛行方向によって影響され、概して日本からアメリカ方向に向かう東回りの飛行より、ヨーロッパ方向に向かう西回りの飛行のほうが、時差ぼけの症状は少なくなります。
これは1日の周期を後退させるほうが前進させるよりも、生体リズムに負担が少ないからです。
時差症候群は一過性の障害ですから、現地に滞在しているうちに徐々に解消します。
体内時計が時差を調節できるのは、東行きで1日につき1時間、西行きで1日につき1時間半といわれ、いずれにしても、1週間から10日ほどで不眠や日中の眠気といった症状は軽減して消失します。
うつ病がんばるな!
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