広場恐怖の行動療法

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広場恐怖の行動療法

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広場恐怖の行動療法

パニック障害は薬がよく効く病気ですが、薬で効かないのが、いったん発作の恐怖を体験すると、また起こるのではないかという予期不安と、発作が起こりそうな場所や状況を避ける広場恐怖です。

人によっては恐怖する対象がどんどん広がり、家から出られなくなったり、一人では行動できなくなる場合もあります。

広場恐怖は薬では治らないとされ、回復方法として認められているのが、行動療法です。

行動療法は、認知行動法の一つで、パニック障害で行うのは、暴露療法といわれるものです。

不安や恐怖を感じる場所や状況にあえて身をさらして、そうした場所や状況に徐々に慣れていき、最終的には不安感や恐怖感が取り除けるようになることを目指します。

パニック障害の広場恐怖は、例えば、地下鉄に乗っていたときにパニック発作が起こった人は、地下鉄に乗るとまた発作が起こるのではないかと思い込み、地下鉄を避けるようになります。

本来は全く関係のない地下鉄と発作を関連付けて学習され、条件反射が形成されてしまうのです。

そして、再び地下鉄の中で発作が起こるようなことがあると、この誤った学習は強化され、訂正することが困難となり、広場恐怖が固定されてしまうのです。

暴露療法は、この条件反射を消す治療法で、不安に思っている場面に直面しても発作が起こらなければ、不安は自然に軽くなり、それを繰り返すうちに不安が解消されていくのです。

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