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社交不安障害の恐怖症状
社交不安障害の人は、他人からの評価を過度に気にしますので、自分から否定されたり、嫌われたり、恥をかかされたりすることに強い不安を持ちます。
そのため、恥をかいたり否定されたりしそうな場面を怖がり、避けるようになっていきます。
社交不安障害の人は次のような場面を怖がります。
@対人恐怖
本人は、人とどう接していいかわからない、人との付き合い方やコミュニケーションの方法がわからないと悩んでいます。
他人の存在を過剰に意識し、緊張感や苦痛を高めてしまいます。
Aスピーチ恐怖
会議やパーティーなど、大勢の前でスピーチをするとき、強いプレッシャーを感じ、頭の中が真っ白になって声が出なくなったり、不安で声が震えたりします。
B赤面恐怖
何かのきっかけで、他人の目を強く意識したのをきっかけに始まることあります。
特定の場面で、顔が赤くなっているのを指摘され、それから人前が苦手になる場合もあります。
C電話恐怖
自分の話が他の人に聞かれていることを意識して、オフィスで電話がとれなくなったりします。
D会食恐怖
人に見られているところを、人に見られていると思うと緊張して食べられなくなり、それを変に思われるのではないかと、さらに緊張してしまいます。
E視線恐怖
他人が自分に注目して、噂をしている気がする、自分の行動が観察されているようで落ち着かない、といった他人の視線がこわいと感じます。
また、自分が見ていることで、相手に嫌な感じを与えてしまうように、自分の視線を恐れます。
この症状では、人と話すときの自分の視線にとらわれ、緊張を高めて、会話中にどこを見てよいかわからなくなり、会話が上の空になってしまいます。
G振戦恐怖
人と接する場面で、手や足など体が震えてしまったことをきっかけに、そうした場面が怖くなる症状です。
H発汗恐怖
人と接する時、恐怖や緊張のあまり、大量に汗をかいてしまう症状です。
I書痙
人から字が下手だ思われるのではないかという緊張感から、手に痙攣や痛めなどが起こり、文字を書けなくなる状態をいいます。
J腹鳴恐怖
会議中や講演会など、大勢の人の前で自分のおなかが鳴るのではないかと心配でたまらなくなります。
K排尿恐怖
例えば、職場のトイレに上司や苦手な人が入ってきたり、公衆トイレなどで後ろに並ばれたり、横に人がいるなど、人の存在を意識すると、ドキドキして排尿ができなくなる症状です。
L自己臭恐怖
自分の体が変なにおいを発するため、人から嫌われていると思い込み、人との接触を避けて、不登校になったり、出社拒否になったりすることがあります。
うつ病がんばるな!
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