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鉛のように体が重いうつ病
非定型うつ病の場合は、鉛様麻痺という症状があらわれ、これはまるで手足に鉛がつまったしまったように、体が重く感じる症状です。
この症状があらわれると、単に疲れやすいといったレベルを超え、立ち上がるのさえ苦労するほど、全身が極度にだるくなります。
この症状は、過剰な運動をしたために起こるのではなく、嫌なことがあって気分がふさぎこんだときに起こりやすくなります。
心と体が連動してしまって、うつに陥り、過眠も伴いますから、横になっているしかないような状態になってしまうのです。
サラリーマンだと、朝起きようとしてもどうにも起き上がれず、欠勤が続いてしまう、ということになります。
本人はわざと動かないのではなく、自分の意志ではどうにもならないところで体が反応し、このような状態になっているのですが、他人の目には、嫌なことから逃れるためにやっているように見えるのです。
自分でもなんとかしたいと内科を受診しますが、いくら検査を受けても、異常なしという結果になり、ときには慢性疲労症候群などと診断されたりします。
非定型うつ病は、鉛様麻痺とまでいかなくても、非常に疲れやすい病気で、本人は自分の体をいたわりすぎて、あまり体を動かさないのですが、これは逆効果でうつも悪化します。
鉛様麻痺は神経性疲労で、運動をつかさどる前脳の機能が不足している状態ですので、これを改善するには、意識的に体を動かすことが大切です。
うつ病がんばるな!
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