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都合のよいうつ病
非定型うつ病の人は、気分反応性という特徴をもち、そのため気まぐれとか自分勝手と誤解されます。
気分反応性とは、周りの状況に反応して、気分が浮き沈みすることで、例えば、誰かに褒められる、親しい友達とおしゃべりをする、好きなテレビ番組を見る、趣味の音楽を楽しむ、欲しかったものが手に入るなど、自分にとって好ましい出来事があると、非定型うつ病の人は、うつ症状が軽くなったり、消えたりすることもあります。
逆に、少しでも嫌なことがあれば、気分がふさぎ、落ち込み、客観的に見れば、ごく些細に思えることでも、本人は激しく反応します。
気分反応性は自分にとって都合の良いことや楽しいことは活発に行い、うつ病には見えません。
若い女性だったら、落ち込んで寝ていたのに、彼から電話がかかってきた途端に元気になり、おしゃれをしてでかけます。
しかし、嫌なことや都合の悪いことがあると、急に体が鉛のように重くなったり、眠くて仕方がないといった症状がひどくなり、不活発になります。
事情を知らない人は、自分の都合のよいように、わざとやっているのではないかと誤解してしまいます。
これは本人の意思でやっているのではなく、病気がそうさせているのです。
自己中心的だと非難すると、感情が非常に過敏になりますから、プライドが傷つけられるような言葉には激しく病的に反応します。
非難したり、責めたりするのは、感情をいたずらに刺激するだけで、症状はますます悪化するだけなのです。
うつ病がんばるな!
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