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意識しない抑うつ状態
太郎さん(34歳)は、大学を卒業後、保険会社に勤務しています。
小学校のころは赤面症で、教室でさされたり、初対面の人と話すことが苦手なおとなしい子供でしたが、現在は赤面症も治りました。
太郎さんは、以前、高速道路でパニック発作を起こし、車の運転ができなくなっていたのですが、今度の人事異動で内勤から営業に異動になることになり、営業になると車の運転が必須ですから、そのことで悩んでいました。
その頃から、抑うつ状態が現れるようになって、会社から帰宅してリラックスしている時に起こるのです。
涙ぐんだり、軽い動悸がしたり、息苦しくなったりし、イライラするしたり、憂うつ感などもあり、嫌なことがフラッシュバックすることもあるのです。
太郎さんは、こんなに弱い自分の姿を妻に見せたくないと思い、テレビを見たり、お酒を飲んだりしてごまかしていました。
これは、非定型うつ病によくみられる不安・抑うつ発作で、太郎さんの場合は、落ち込むだけで行動はありませんが、不安・焦燥が激しい人は、自傷行為や自殺を企てたりします。
周囲にいる人は、こういった病状があることを把握していないと、本人の苦しみを理解せずに責めるだけとなり、病状はますます悪化します。
うつ病がんばるな!
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