|
好きなことはできるうつ病
百貨店に勤める花子さん(33歳)は、やりがいと感じて働いていました、
ところが半年前に新しくできた部署へ移動が伝えられ、会社からは期待しているといわれたものの、自分が異動になるのか納得できませんでした。
どこか悪いところがあったのだろうかと考えてみても思い当たらず、今までの働きが否定されたようで落ち込みました。
それでも気持ちを立て直して、仕事に取り組み、若いスタッフの指導や山積みの書類などをこなしていきました。
そのうち、強い疲労感を覚え、週末には趣味を楽しんでいたのですが、外出はおろか、ちょっとした家事さえできなくなりました。
そんな中、企画会議で若いスタッフから花子さんに別の意見が出され、その言葉を批判だと思い込んでしまい、自信がゆるぎ、不安感でいっぱいになり、仕事に対して恐怖感を抱くようになってしまいました。
そのうち、十分に睡眠をとっているのに、鉛のように体が重く、起き上がれず、会社にいけなくなってしまいました。
会社を休みがちになってしまい、精神科の診察を受けると、うつ病と診断されました。
花子さんは1ヶ月休職することにし、その間、陶芸教室に顔を出すようになり、そのうちろくろを回していると元気が出て、熱中できたのです。
それを聞いた職場では、本当に病気なのだろうかという噂がされるようになり、好きな趣味はできるのに、仕事になると体調が悪くなるうつ病があるのだろうかと信じられないようでした。
うつ病の人は、あらゆることにやる気を失い、毎日をうつうつと過ごすと思われていますが、それは定型うつ病の場合で、非定型うつ病の場合には、好ましいことや楽しいことがあると気持ちが軽くなり、うつ気分が消えたりすることもあるのです。
これを気分反応性といいます。
うつ病がんばるな!
スポンサードリンク
|