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パニック発作のメカニズム
パニック障害の発病のメカニズムは全てが解明されたわけではないのですが、脳内の警報システムが誤って作動するという考えがあります。
これは、脳の誤作動によって神経伝達物質が異常に分泌され、あちこちを刺激するため、危険なものはないのに恐怖におびえて、パニック発作が起こるという考えです。
脳には、危険が迫ってきたときなどにそれを察知して、警告を発する仕組みがあり、その中枢は、脳の大脳皮質で、そこから指令が出されると、脳の各領域では、危険なものから逃げたり、敵と戦ったりするための準備をします。
中でも、扁桃体は情動の中枢で、ここが危険を察知して恐怖感が呼び起こされると、その恐怖感は青斑核をはじめとする脳幹部の自律神経中枢核へと伝播していきます。
そこで、青斑核では、ノルアドレナリンを放出し、筋肉に血液を送り込んで心拍を速くしたり、血圧を高めたりします。
ノルアドレナリンは、心身に危険を知らせる警鐘のような役割をするのです。
この警報装置は、敏感で不安定なために、誤って作動することがあり、周りに危険がないのに、扁桃体が過敏に働いてしまい、異常に興奮すると、それが自律神経を刺激して、めまいや動悸などのパニック発作を起こします。
この影響は、生きるための本能や感情をつかさどる大脳辺縁系や、人としての精神活動の中枢である前頭葉にまで及び、予期不安や広場恐怖が起こってくると考えられています。
うつ病がんばるな!
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