|
パニック障害からパーソナリティ障害
パーソナリティ障害とは、極端に偏った考え方や行動パターンのため、家庭生活や社会生活、職業生活に支障をきたす病態です。
パーソナリティ障害の誘因の一つとなるのが、パニック障害で、特に非定型うつ病を併発すると、病気による性格変化のために、パーソナリティ障害の病態が現れることがあります。
パニック障害でみられるパーソナリティ障害は、次のようなものです。
@依存性パーソナリティ障害
自分で選び、決定する力が身についていないため、自分ひとりでは生きていけず、何事も人に頼ってしまうのが依存性パーソナリティ障害です。
過保護な親に育てられた人に現れやすく、また、パニック障害で広場恐怖症になった人にも、このような状態が見られることがあります。
依存する相手から離れる不安が強く、何をするのも、どこへ行くのも頼ってしまって、一人で行動することができません。
A回避性パーソナリティ障害
傷ついたり、失敗することを恐れたりするあまり、人と接触したり、課題にチャレンジしたりすること自体を避けるようになるのが回避性パーソナリティ障害です。
パニック障害では、繰り返す発作のために、また悪いことが起こるというマイナス思考が固定化し、どうせ失敗しまう、どうせ人から嫌われてしまうという否定的な思い込みが強くなり、それなら最初から何もしないでいるほうが安全だし楽だからと、行動を回避していきます。
B境界性パーソナリティ障害
見捨てられることに、強い不安をいだく気持ちが根底にあり、そのため気分の面でも、対人関係でも、態度が突然変わります。
人格の安定を欠くため、例えば、優しく接していたかと思うと、突然豹変して攻撃的な態度をとったりします。
衝動をコントロールできず、暴力を振るうこともあります。
パニック障害でも、不意に起こる発作の恐怖を体験するうちに、この世は何が起こるかわからないと考えるようになり、気分が激しく変動し、また、発作を避けるために手段を選ばない行動をとるうち、自己中心的になってしまうことがあります。
うつ病がんばるな!
スポンサードリンク
|