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非定型うつ病の遺伝
非定型うつ病が遺伝するかについて、現在のところはまだ解明しておらず、はっきりとしたところは不明です。
ただし、原因にかかわらず、同じ家系に多く発病する傾向の強い病気であるとされています。
非定型うつ病の人のうち7割は、両親のいずれかがうつ病という調査報告があります。
さらに非定型うつ病の家族には非定型うつ病が多く、他のうつ病の家族には非定型うつ病以外のうつ病が多いのです。
非定型うつ病と、その他のうつ病では、病因が異なると考えられるのです。
家族であれば、素質や体質、性格などが似ていますし、生活習慣やストレスへの反応などが、知らず知らずのうちに同じになるため、発病が多くなることも考えられます。
一卵性双生児の場合、一人が非定型うつ病になっても、もう一人が非定型うつ病を発病する確立は約50%で、全く同じ遺伝子をもっていても、半数以上は発病しないのです。
脳の神経細胞に、セロトニンを再取り込みするゲートがありますが、ここにセロトニン・トランスポーターというたんぱく質があります。
セロトニン・トランスポーターの遺伝子の中にはS/Sという短い対立遺伝子があり、この遺伝子をもつ人は、もたない人に比べて、うつ病を発病する危険性が倍になることが明らかになっています。
S/S遺伝子をもつ人が、幼少時に虐待や両親との離別を経験すると、大人になってからうつ病になる可能性が高まるのです。
うつ病がんばるな!
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