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暑くても寒くても眠れない理由
爬虫類や両生類などの変温動物は、気温が下がる時期になると体内の温度も下がり、活動できなくなります。
これに対して、人間は哺乳類で恒温動物で、恒温動物は、外界の温度が下がっても体温を保つことができるため、気温が下がっても大きな影響を受けずに活動することができるのです。
その代わりに、恒温動物は脳と体の休息が必要な時間帯になると、自ら体内の熱を積極的に下げて眠ります。
人では夜になると体内時計が手先や足先から熱を逃がすシステムが働き、体重が数十キロある人間の体温を効率的に下げていき、睡眠するのです。
眠くなったとき、体内の温度が下がっているはずなのに手足が温かく感じるのはそのためで、赤ちゃんの手が、眠くなると温かくなるのと同じです。
眠りにつくと、寝汗をかいてさらに体内の熱を冷まし、体全体が深く休息し、熟睡するのです。
日本の夏のように気温と湿度が高いと、手先や足先から熱がうまく逃げていきません。
効率的に熱を逃がすことができないため、体の内部の温度が下がりにくく、睡眠に入りにくいのです。
反対に、寒くて眠れないのは、寒いと手足の末梢血管が縮んで熱を逃すまいとするからです。
冷え性で手足が冷たくなる人は、熱を逃すのがうまくいかないため、寝つきが悪くなりやすいのです。
少し体を温めると、血管が広がって手足から熱を逃がしやすくなり、眠る態勢になります。
睡眠は日の長さとも関係し、睡眠が一番長くなるのは、日が最も短い冬至の頃、12月から1月にかけてです。
反対に睡眠が短くなるのは、日が最も長くなる夏至の時期です。
これは、日の長さに合わせて睡眠の時間をコントロールする体内時計と関係した現象なのです。
うつ病がんばるな!
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