不安による不眠

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不安による不眠

心配なこと、気がかりなことがあるとなかなか寝付けません。

これは、昔、人類が洞窟や原野で暮らしていた頃、肉食動物から襲われる危険にさらされており、そうしたときに眠ってしまっては、危険な状態に対処できませんので、危険な状態にあるときは、眠れなくなるのが人間の本来的な性質なのです。

不安や心配事があると、こういうときこそぐっすり眠ろうと考えますが、逆に寝付けなくなるのです。

一過性の不眠なら心配はないのですが、眠れなかった翌日に運悪くミスやトラブルを起こし、それを昨晩眠れなかったせいだと考えるようになり、不眠を心配するようになります。

自然に眠ることに自信をなくしてしまうと、今度は寝付けないのではという不安が強まり、これが原因で寝つきの悪さをもたらすようになります。

眠れるかどうかが気になって、寝つきが悪くなったという不眠恐怖が、慢性の不眠の原因であるのです。

不眠恐怖になると、早寝が一番良いのではないか、規則正しく寝床につくのがよいと思いがちですが、これは悪循環を起こし、いつもより早い時刻から寝床に入って眠れるのを待っていると、眠れるかどうかが気になってしまい、かえって眠りにくい状況に陥ってしまい、不眠は慢性化するのです。

研究では、不眠症の人の脳の活動を調べてみると、夜になってくると情動に関連した大脳辺縁系などの部位の興奮が高まり、不安が増していることが明らかになっています。

うつ病がんばるな!

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