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うつ病治療と眠ること
うつ病では、不眠が高い頻度で起こり、症状はいろいろな場合があります。
いずれにしても不眠になると休息がとれず、うつ病がますます辛く感じられるので、不眠に対しては抗うつ薬と並行して睡眠薬を用いた治療を行います。
うつ病治療中、睡眠薬で不眠をきちんと治療した場合は、しなかったときと比べて早くうつ病が治ると考えられているからです。
薬の中には、眠気を起す作用の強い抗うつ薬を寝る前に使うことで、日中の気分の改善と睡眠の改善を同時に行なうものもあります。
こうした薬物がうまく効かない場合や副作用のため使えない場合には、電気けいれん療法という治療を行う場合もあります。
これは麻酔をかけ、安全な状態でまひを起す治療法です。
このほかに睡眠に対して働きかける断眠療法と、季節性うつ病を中心に有効な高照度光療法があります。
徹夜をしていると、朝になると浮かれた気分になることがあります。
これを利用したのが断眠療法で、治療のために断眠療法で完全に徹夜すると、一晩目に改善が始まります。
典型的なうつ病では、日内変動といって、憂うつ感が夕方から夜になると楽になるのですが、一晩眠ると朝起きた時にはまた気分が悪くなっています。
断眠療法で眠らずにいると、これが起こらないばかりでなく、早朝の3時頃から気分がよい方向に変化していきます。
ただし、この後眠りすぎるとすぐの効果がなくなってしまいます。
うつ病がんばるな!
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