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不安を処理する働き
一つの心配事があると、それに関連することも心配になって、心配が他の心配を呼んできます。
最初の不安は些細なものなのに、不安の連鎖が働き出すと、悪いほうへ悪いほうへと拡がって、いつの間にか大変深刻な不安になってしまいます。
しかし、心配するからこそ慎重になって用心深くなり、不安が起こる背景には、より良くありたいという気持ちがあるのです。
過去の失敗について、とめどもなく長く、くよくよと考えたり、ああすればよかった、と後悔したりする。
明日のことについて、非常に細かなことまで心配する。
こうなると心の中が不安でいっぱいになってしまいます。
しかし、過去は変えられませんし、未来のことはわかりませんし、行動にも思考にも自ら限界があり、これは心と体が健康なときには自然と理解していることなのです。
人間の心の働きは大変精巧にできていて、一つの方向にどんどん向かわせるような仕組みと、それをコントロールして暴走を防ぐ仕組みとの両方を併せ持っているのです。
不安や心配事があっても、それにこだわりすぎることなく、自然な働きにまかせることで適正な処理ができるのです。
うつ病がんばるな!
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