腹水がたまったときの食事
腹水は腹腔内に多量の水がたまった状態で、肝硬変の注意すべき合併症のひとつ、肝硬変が進んでくると腹水がたまります。
血漿中のたんばくのひとつにアルブミンがあります。
アルブミンは血液の浸透圧の調整にかかわっていて、血液中のアルブミンの量が減ると、血管内に水を保持しておくことができず、漏れ出て腹水の原因になります。
アルブミンは肝臓で作られますが、肝硬変などで肝臓の機能が低下してくるとアルブミンの量が減り、その結果腹水がたまるのです。
また肝硬変が進み門脈圧が亢進するとそれによって血管内の水が漏れ出てくることも考えられます。
腹水がたまったときの食事で最も大切なのは塩分の制限で、血液中の塩分がふえると尿の量が減り、その結果として腹水がどんどんたまってしまうからです。
健康な日本人の平均塩分摂取量は1日13〜15gほどといわれています。
一般的に肝硬変で腹水がたまってきた人では、1日の塩分摂取を7g以下にします。
健康な人の半分です。
さらに腹水がたまった状態になったら、1日の塩分摂取量を5g以下に制
限するようにします。
塩分を制限した薄味の料理は、食事が味けないものになりがちで、そのために食欲が落ちてしまうこともあります。
そのような場合は、酢やレモンなど酸味を利用して塩味にかえるなど工夫をしてみます。
塩分摂取が1日5g以下の食事となると献立がかなりむずかしくなりますので、栄養士によるしっかりとしたレシピが必要になります。
減塩しょうゆなど減塩をうたった調味料や食材がありますが、それらはナトリウムのかわりにカリウムを使っていますので、利尿剤を使っている場合、利尿剤の種類によっては高カリウム血症を起こすことがあります。
まずは薄味に慣れるということが大切で、薄味をがまんするのではなく、薄味に慣れて食事を楽しむようにします。
香りを利用するのも効果的で、ゆずやしそ、みょうがなど香りの強いものを利用すると、薄味の料理でも変化をつけることができます。
ハーブの利用も効果的で、また香ばしさも食欲を増します。
焦げ目をつける、妙ったごまをふりかけるなども効果的で、また、酢やレモンなどの酸味は、塩味を抑えた料理に変化を与えてくれて、減塩に役立ちます。
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