肝臓のためには脂肪も摂取が必要
肝臓の機能が低下していると、脂肪処理能力も下がっているため、脂質を多くとると肝臓に負担がかかってしまいます。
とくに脂肪肝は肝臓に余分な脂肪がたまった状態で、摂取する脂質は当然制限しなくてはいけません。
しかし脂質は血液や細胞膜をつくるための大切な栄養素のひとつで、また、脂質を極端に制限すると、ビタミン類のうちA、D、Eといった脂溶性のビタミン類の吸収が悪くなってしまいます。
そのようなことから、最低限必要な質は食事からとらなければなりません。
1日に必要な脂質の目安は、1日の総エネルギー量の20〜25%ほど、およそ30〜40gの脂質をとる必要があることになります。
とくに慢性肝炎が進んで肝硬変に近くなった状態では、糖分をエネルギー源としてうまく利用できなくなり、エネルギー源として脂質が必要になってきます。
脂質の摂取を極端に制限してしまうと、生きるためのエネルギーが不足した状態になります。
脂質の主要成分である脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
飽和脂肪酸は肉やバター、ラードなどの動物性脂肪や、パーム油、ヤシ油などに多く含まれます。
血液中の中性脂肪やコレステロールをふやし、動脈硬化を進行させることにつながります。
一方、不飽和脂肪酸は植物油や、魚類とくに青魚に多く含まれる脂肪酸で、中性脂肪や悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールを減らし、HDLコレステロール (善玉コレステロール)をふやす働きがあります。
脂質は食材を選んで、不飽和脂肪酸を多くとるように心がけます。
脂質が酸化した過酸化脂質は体に有害な物質で、肝臓は有害物質を分解・解毒する役割を持っているため、過酸化脂質をとると、肝臓に必要以上の負担を強いることになります。
また肝機能が低下していると過酸化脂質を十分解毒できないことも考えられます。
古い油や使い古した油、賞味期限を過ぎたスナック菓子やインスタントラーメンなどは食べないようにします。
牛肉や豚肉、鶏肉には、良質なたんばく質やビタミンが豊富に含まれており、同時に脂質も多く含まれますが、部位によってその割合が大きく異なります。
牛肉や豚肉であればロースは避け、肩肉やヒレ肉、もも肉など脂身の少ない部位を利用します。
鶏肉は牛肉や豚肉にくらべるとコレステロールは多くありません。
とくに胸肉やささみは脂質が少なく高たんばくです。
脂肪分の多い皮は避けるようにします。
加熱によって脂分を落とすなど、調理の工夫によっても脂質を減らすことができます。
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