A型肝炎の症状

A型肝炎の症状

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A型肝炎の症状

A型肝炎は生水や生の魚介類や果物など食べ物で感染することが多いウイルス性肝炎で、また、感染から発病の初期には便にウイルスが排出されるため、家庭内や施設内での二次感染が多いのも特徴です。

わが国の急性肝炎では、ウイルス性肝炎のなかで40%を占め、最多の発生率です。

典型的な症状としては、感染から2〜7週間ほどの潜伏期間のあと、発熱や倦怠感などかぜを思わせる症状が出るのに続き、食欲不振や吐きけ、嘔吐などの消化器症状が出て、肝機能低下から黄疸が見られます。

多くの場合は急性肝炎で、1〜2カ月ほどでウイルスは消えて症状が回復し、予後は良好で慢性肝炎に移行することはあまりありません。

小児期に感染すると比較的軽症で経過して自然治癒するのですが、40歳以降の人が感染するとしばしば重症となり、まれに劇症肝炎を起こし、腎不全を合併することがあります。



一度A型肝炎ウイルス(HAV)に感染すると一生免疫が成立しますが、わが国においては衛生環境が整っていることもあって小児期にHAVに感染することが減り、近年、若年者を中心に抗体を持っている人の率が低下しています。

貝類がA型肝炎ウイルス(HAV)に汚染されていることがあり、それを生食するとHAVに感染することがあり、とくに生ガキを食べてA型肝炎になることは少なくありません。

調理に使った包丁やまな板にも注意が必要です。

加熱によってHAVは死滅するので、鍋物やフライなどしっかりと加熱調理したものであれば感染の心配はありません。

またA型肝炎は東南アジアで多く流行しているので、この地域で魚介類を生食して感染する人もふえています。

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