エタノール局注療法とは
超音波エコー装置で確認をしながら肝臓に専用の針を刺して、がんの部分にエタノールを注入し、がんを壊死させる治療法で、この治療法が始められたのは1980年ころのことで、現在肝がんの中心的治療法として行われる(内科的局所療法)の先がけ的存在ということができます。
当時、抗がん剤が効きにくいという性質がある肝がんに対し、エタノール局注療法は外科的な肝切除術にかわる、患者さんに負担の少ない画期的な治療法として注目されて広く行われるようになりました。
しかし現在、肝がんを専門に治療する医療施設の多くでは、このエタノール局注療法にかわり、ラジオ波焼灼療法やマイクロ波凝固療法が内科的局所療法の第一選択治療とされてきています。
その理由の一つとして、エタノール局注療法ではがん結節全体を凝固・壊死させることがむずかしいということがあげられます。
肝がんは被膜によって外側がおおわれており、肝がんに注入されたエタノールは被膜や、被膜から外側にはみ出しているがん細胞には届きません。
また肝がんの結節には内部を分ける繊維状の膜(隔壁)があることが多く、この隔壁があると、がん全体にエタノールを注入することがむずかしくなります。
また、超音波では注入したエタノールがどこまで広がったかを確認しにくいということも、エタノール局注療法のデメリットでもあります。
これらのことから近年、がん専門治療施設では、エタノール局注療法にかわり、ラジオ波焼灼療法などが行われるようになってきているのです。
そうはいっても、現在でもエタノール局注療法は全国の病院で行われており、それは、エタノール局注療法が、大きな設備や器具を必要としない、一人の医師でも行うことができる、治療時間が短く合併症や副作用が比較的少ないなどの理由があるためです。
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