肝炎の原因はウイルス
肝炎とは、免疫反応によって肝臓の細胞が壊れる状態で、肝臓の組織を調べたとき、炎症があることが肝炎の前提であるといえます。
肝機能が低下しても炎症を伴わないものは肝炎と区別して肝障害と呼ばれます。
肝炎の多くはウイルスの感染が原因で、原因となるウイルスとしては、現在A型、B型、C型、D型、E型といった5つのタイプが知られています。
アルコールによる肝障害のうち、明らかにアルコールによって引き起こされた肝炎というべきものがあります。
アルコールの摂取によって肝細胞中に脂肪がたまって膨化し（風船のようにふくらみ）、肝臓全体が大きく腫れ上がったようになります。
好中球によって肝細胞に炎症が起き、肝細胞が壊死・破壊されていきます。
原因によらず初期の肝炎では、ほとんど症状がありません。
肝炎が進行すると、全身の倦怠感、発熱、吐きけ、さらに黄疸などが見られるようになりますが、これらの症状は必ずしもはっきりと現れない場合があります。
肝炎は、発症のしかたや症状の経過の違いから、急性肝炎、慢性肝炎、劇症肝炎に大きく分けられます。
体がなんらかの有害な刺激を受けたときに、その原因となるものを取り除こうと防御反応が起き、その反応を免疫反応といいますが、そのとき、ふつう反応が起きている場所は熱を持ち、腫れ上がり、場合によっては痛みを感じることがあります。
この状態を炎症といいます。
肝臓で起きた炎症が肝炎で、肝臓の細胞に肝炎ウイルスが感染すると、体はそのウイルスを肝細胞ごと破壊して排除しようと炎症が起きます。
この状態がウイルス性の肝炎です。
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