C型肝炎の症状
C型肝炎ウイルスが感染することによって、免疫機能などによる炎症反応で肝組織が壊死してしまう疾患です。
ウイルス性肝炎のなかで最も多いのがこのC型肝炎で、急性肝炎の約20%、慢性肝炎の約70%がC型肝炎によるものと見られています。
C型肝炎ウイルスは血液によって感染します。輸血や血液製剤の投与、不適切に消毒された器具での医療行為、医療現場での針刺し事故、ボディピアス、タトゥーなどがその原因になりますが、現在、輸血や血液製剤、医療行為などでの感染は、感染防止の取り組みによってほぼなくなり、新規のC型
肝炎感染者はゼロに近くなっています。
また、性交渉による感染はまれとされています。
母子感染はしないといわれていましたが、最近では乳児の感染がわずかに増えており、これは出産時の産道感染ではなく、育児中に口移しで食べ物を与えるなど、乳児の世話を通じての感染が確認されています。
C型肝炎ウイルスに感染すると、2〜14週間の潜伏期間のあとに急性肝炎を起こし、全身倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐などの症状が見られます。
A型・B型肝炎ウイルスによる急性肝炎にくらべて症状は軽く、多くの人では自覚症状がありません。
それら急性肝炎の症状に続いて黄疸が認められることがありますが、一般にその症状は軽く、劇症化することは多くありません。
このように肝炎の症状が軽いということは激しい免疫反応が起きていないことのあらわれで、ウイルスが体から排除されないまま急性肝炎がおさまり、キャリアとなって慢性肝炎を起こす下地が準備されたということなのです。
急性肝炎を発症後、20〜40%の人ではウイルスが消えて肝機能も正常に戻りますが、60〜80%の人ではキャリアとなって、その多くは慢性肝炎へと移行します。
肝硬変、肝がんへと進行するのがC型肝炎の恐ろしいところで、慢性肝炎から20年ほど経過すると、およそ30〜40%の人が肝硬変に進展し、その後高率で肝がんへと移行していきます。
このようにC型肝炎は、あまり激しい症状が出ないまま病気がジワジワと進み、気がついたら肝硬変、さらに肝がんになっていたということがあります。
C型肝炎ウイルスの遺伝子を調べることによって、いくつかの遺伝子型の異なるものがあることがわかり、現在大きく6つに分けられています。
C型肝炎ウイルスには、4種類のタイプがあります。
最も多いのが1b型で、日本人のC型肝炎キャリアの約70%を占めています。
次に多いのが払型で約20%、そして約10%が2b型です。
そしてごくわずかに1a型の感染者がいます。
肝臓病の進み方や肝硬変、さらに肝がんへの進展については、遺伝子型の違いによって大きな差はないようですが、インターフェロンの効果については遺伝子型によって大きく違うため、治療にあたっては、ウイルスの遺伝子型を調べておきます。
1b型のキャリアではウイルスが多いのが特徴で、インターフェロンが効きにくく、インターフェロン単独で6カ月の治療を行った場合、ウイルスが排除されてしまう人はわずか2割です。
2a型はウイルスの量が少なく、インターフェロンがよく効いて、半年間のインターフェロン治療で8割ほどの人でウイルスが排除されます。
2b型では、およそ4〜5剖のキャリアにおいてインターフェロン治療でウイルスが排除されます。
現在、遺伝子型(ジュノタイプ)は健康保険で検査できませんが、セログループについては健康保険で検査できるため、1bの感染か、それとも2aまたは2bの感染なのかを調べることはできます。
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