小柴胡湯(しょうさいことう)とは
漢方で慢性肝炎に使われる代表的な処方で、中に含まれる柴胡や人参にはサポニンが含まれ、肝細胞膜の保護作用や抗炎症作用が認められています。
古くから慢性肝炎の肝機能改善を目的で、とくにC型慢性肝炎にこの小柴胡湯が処方されますが、小柴胡湯による間質性肺炎の発症が注目され、その使用への注意が喚起されました。
また、インターフェロンの適用がC型慢性肝炎へ拡大されたことによるインターフェロンと小柴胡湯の併用例でも間質性肺炎が報告され、平成6年に小柴胡湯のインターフェロンとの併用は禁忌とされています。
一方、小柴胡湯の慢性肝炎へ効果についての報告もあり、二重盲検試験で小柴胡湯が慢性肝炎患者のALT(GPT)値を低下させることが確認されているのです。
そのことは、小柴胡湯が肝逸脱酵素を低下させることによって、慢性肝炎から肝硬変への進展を遅らせる可能性があることを示唆しています。
漢方では、この小柴胡湯だけでなく、十全大補湯がALT値を下げるなど、慢性肝炎への効果を示す報告もあり、肝庇護薬としての利用が期待されます。
間質性肺炎は、いろいろな原因から肺胞壁に炎症を起こし、肺胞壁が線雑化して厚く硬くなり、呼吸をしても酸素と二酸化炭素の入れ替えがしにくくなる病気です。
原因としては自己免疫、カビや粉塵、ペットの毛や羽毛、薬剤、特殊な感染症など、さまざまなものが知られています。
原因をは特定できないものを特発性間質性肺炎といいます。
特徴的な症状として、歩行時や、入浴・排便といった日常生活上の動作の中で、安静時にはなかった呼吸困難を感じることです。
病態は徐々に悪化しますが、急性増悪で急激な呼吸困難に襲われることもあります。
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