肝硬変とは
肝臓の細胞は強い再生能力があるため、破壊されても自ら修復してその機能を取り戻します。
慢性肝炎などで破壊と再生を繰り返していると、壊死して欠落した肝細胞のあとを埋めるように線維化した組織がふえ、残った肝細胞や再生した肝細胞を取り囲むように、再生結節と呼ばれる構造ができていき、その結果肝臓は硬く、小さくなり、肝機能も低下します。
肝臓の組織のほとんどが、この再生結節に置き換わってしまった状態が肝硬変です。
慢性肝炎はなにも治療せずそのままにするとこの肝硬変に移行します。
そのため肝硬変は慢性肝炎の終末像だといわれます。
肝臓は再生能力が高く、余力を持って機能しているので、初期の肝硬変では症状がほとんどないか、あってもそれほど明確ではなく、そのような時期を代償性肝硬変と呼びます。
これに対し、肝硬変が進むと肝臓の余力をもってしても正常な働きを維持することができず、黄疸や腹水、肝性脳症、食道静脈瘤などといったさまざまな症状が現れるようになり、こうなった肝硬変を非代償性肝硬変といいます。
その後ついには肝不全を起こします。
肝硬変を起こした肝臓は元に戻りませんので、なにより肝硬変にならないようにすることが大切です。
肝硬変ではさまざまな合併症が起き、その結果命を落とすことになるのですが、そのなかでとくに頻度が高く、命に直接かかわるのが、食道静脈瘤、肝不全、肝がんの3つで、肝硬変の三大合併症といわれます。
一般にお酒の飲み過ぎが肝臓を悪くすると思われていますが、肝硬変を起こす原因として最も多いのは肝炎ウイルスの感染で、およそ70%がC型肝炎ウイルス感染、さらに15%ほどがB型肝炎ウイルス感染によります。
アルコールが原因の肝硬変は10%とされ、そのほか原発性胆汁性肝硬変や原発性硬化性胆管炎などの胆汁うっ滞、自己免疫性肝炎などからも肝硬変となることがあります。
肝臓の重篤な病気に伴い、極端に肝機能が低下することによって、黄疸や腹水、肝性脳症などを起こす状態です。
急性肝不全と慢性肝不全に分類され、ほとんどが非代償性肝硬変に代表される慢性肝不全です。
急性肝不全は劇症肝炎などでみられます。
また、病態により壊死型とシャント型に分けられます。
壊死型は、広範囲な肝細胞の壊死によって肝不全を起こすもので予後はよくありません。
シャント型は機能している肝細胞はまだ残っているものの、門脈圧亢進により血液が肝臓を迂回してしまうために肝臓が機能低下を起こすものです。
肝硬変の肝不全は、この壊死型とシャント型がまざり合った状態で起こります。
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