肝臓の病気の分類

肝臓の病気の分類

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肝臓の病気の分類

肝臓の病気といってもさまざまなものがあり、それらはふつう、その病気の原因、そしてその病気の状態(病態)によって分けられます。

肝臓病の原因としては、肝炎を起こすウイルス、アルコール(お酒)、薬、代謝性障害などがあります。

さらに、本来、体を守るために働く免疫反応が、自分自身の体を攻撃してしまう自己免疫現象が原因となることもあります。

また、過栄養による肥満なども原因となります。

病態、つまり病気の状態により分類された病名としては、肝炎や肝硬変、脂肪肝、肝がんなどがあります。

肝臓の病気は、これら病気の原因と病態とを組み合わせて、ウイルス性肝炎、アルコール性肝硬変、過栄養(肥満)による脂肪肝、自己免疫性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎などと呼ばれています。

肝臓病の代表的なものとして肝炎、肝硬変、肝がんがあげられますが、このなかで最も多いのが肝炎です。



肝炎というとお酒の飲み過ぎがその原因としてイメージされがちですが、実際には、純粋にアルコールが原因となる肝炎は少なく、ウイルスが原因である場合が大半です。

遺伝する肝臓の病気として、遺伝性の代謝異常によって引き起こされる肝臓の病気(ウイルソン病、一部のヘモクロマトーシスなど)などがあります。

また、自己免疫性肝炎は遺伝しないとされますが、組織適合抗原が親から子へ受け継がれるので、患者の子どもの発症頻度は一般より高くなります。

しかし代表的な肝臓の病気といえるウイルス性肝炎は感染症であり、多くの肝臓病は遺伝することはありません。

B型ウイルス性肝炎などのように、出産の際に母子感染するものがありますが、これはあくまで感染であり、遺伝ではありません。

現在、B型肝炎の母子感染は、国のB型肝炎母子感染防止対策によって、ほぼゼロに抑えられています。

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