肝生検とは
肝臓の病気が疑われるときには、血液検査、超音波検査やCT、あるいはMRIなどを利用して検査を行い、総合的に診断をします。
これらの検査で肝硬変や肝がんの程度は判断できますが、肝炎の進行程度、薬剤性肝障害、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変の確定診断、さらにがん組織の性状の詳細などの判断はできません。
確実な診断には直接組織を検査することが必要で、そのために行われるのが肝生検で、肝臓病の確実な診断法といえます。
ただし、肝生検は体への負担が大きいため、すべての患者に行えるとは限りません。
肝生検には、経皮的針生検と腹腔鏡下肝生検の二つの方法があります。
@経皮的針生検
皮膚と肝臓の表面に局所麻酔を施し、超音波検査装置で確認しながら、皮膚の上から肝臓に太さ1.5m程度で中空の針を刺し、肝臓の組織を採取する方法です。
検査時間は30分〜1時間程度ですが、検査のあと、針を刺した部分の止血のため、4〜6時間程度ベッドで安静を保ちます。
検査に伴う合併症としては疼痛、出血などがありますが、超音波検査装置で確認しながら行うため、安全性は向上しています。
A腹腔鏡下肝生検
全身麻酔を施し、腹腔鏡で肝臓を観察しながら、肝臓の組織を採取する方法で、腹腔鏡は、観察用のレンズや照明その他の装置がついた、直径1Cmほどの細長い筒で、へその横を1Cmほど切開して挿入します。
その際、臓器が密着しないように、腹部に針を刺して空気を挿入します。
肝組織はくさび状に採取されます。
検査時に肝臓の表面をくわしく観察することができ、それをもとに病気の進行度や、どの程度線維化しているかなどを診断することができます。
腹腔鏡で直接確認しながら行うため、誤って肝臓以外を傷つけることもなく、検査後の止血も確認でき、安全な検査といえ、検査そのものは1時間程度ですが、数日の入院が必要になります。
慢性肝炎の進行の程度を知るには、肝生検が確実な方法ですが、侵襲性は低いとはいえず、すべての患者に行えるわけではありません。
肝生検以外では、血小板数やヒアルロン酸の測定が慢性肝炎の進行状況を判断するのに役立ちます。
通常血小板数は1muの血液中に15万個以上ありますが、慢性肝炎がやや進むと15万個を下回り、12万個以下では肝硬変の可能性が高くなります。
また、血液中のヒアルロン酸含有量の増加も慢性肝炎の程度や肝硬変の診断に役立ちます。
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