腹部CTやMRI検査とは
①OCT（コンピュータ断層掘削竪蓄置）
Ⅹ線を360度の方向から照射することで、体の断面の画像を撮影することができる装置です。
数mm～数Cmずつ撮影位置をずらすことで、断面を層状に何枚も撮影します。
撮影装置を高速でらせん状に回転させながら撮影するCT（ヘリカルCT）もあり、内臓の立体画像を得ることができます。
CT検査は、肝がんの早期発見、慢性肝炎の経過観察などを目的に利用されます。
超音波検査では見えにくかった部分にあるがんも、CTで撮影することで見つけることができます。
ヘリカルCTを使い、造影剤を入れて撮影すると血管を詳細に観察でき、小さな腫瘍の有無、腫瘍が良性か悪性かの判断が容易になります。
②MRI
強い磁場を作り出し、そのなかに体をおくことで体内の水素原子の振動をとらえてコンピュータ処理をし、詳細な画像を得る装置で、Ⅹ線を使わないので被曝の心配がありません。
MRIでは内臓の横断面だけでなく、縦断面の画像を得ることができます。
MRI用の造影剤も開発され、小さな肝がんの早期発見に役立っています。
MRI検査では、強い磁気により金属が発熱するため、心臓ペースメーカー、人工心臓弁、脳動脈瘤金属クリップ、人工関節、人工内耳など、体内に金属がある人は原則検査を受けることができません。
また、入れ墨やアートメイクも、含まれる成分によって発熱するため禁忌とされています。
アイラインなどの化粧品も発熱の可能性があるため、検査前には落とす必要があります。
また、狭い空間に体を入れるため、閉所恐怖症の人は検査を受けられないことがあります。
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