アルコール性肝障害を防ぐために
厚生労働省の患者調査によると、平成20年における肝疾患の推計患者数は4万6000人で、そのうちアルコール性肝障害の推計患者数は7000人とされていて、アルコールが原因の肝疾患は、肝疾患全体の約15%を占めることがわかります。
アルコール性肝障害の原因のひとつは、アルコールそのもの、またアルコールが分解されてできたアセトアルデヒドが毒性を持ち、肝臓に悪影響を及ぼすことです。
また、長期にわたって大量に飲酒することで、肝臓に脂肪がたまることも原因となります。
アルコール性肝障害を防ぐために最善の方法は、飲酒しないということで、そうはいっても禁酒は無理、というのであれば、少なくとも1日のアルコールの量を控えめにして、さらに1週間に2日はアルコールを一滴も飲まない休肝日をつくることです。
一日の飲酒量は日本酒2合、ビールなら大びん2本、ウイスキーならダブル2杯、焼酎ならコップ1杯が1日に飲むアルコールの上限です。
おつまみにも気配りが必要です。
アルコールはカロリーが高く、また飲酒によって肝臓に脂肪がたまりやすくなるので、おつまみは脂肪分の少ないものがよいのです。
また、飲酒の際のたんばく質摂取が極端に少ないと、肝臓に線維がふえて肝硬変になることがわかっています。
これらのことから、お酒のおつまみには、低脂肪でたんばく質が豊富な食品が向いていることがわかります。
さらに、肝臓でアルコールが代謝されるときに、大量にビタミンやミネラルが必要となります。
それらビタミンやミネラルを補う野菜などもおつまみに加えるようにします。
どんな飲み方をしてもアルコールが肝臓にとって大きな負担をかけることは事実で、そのことを十分理解したうえで、少しでも肝臓にやさしい飲酒のしかたを心がけることが大切です。
ちなみに、ウイルス性肝炎や非代償期の肝硬変、アルコール性肝炎の患者さんでは、飲酒は厳禁です。
また、積算飲酒量(kg)とは、積算飲酒量=1日に飲んだお酒の量(l)×度数×0.8×日数で算出される数値で、その時点まで飲んだアルコールの量を求めたものと考えられます。
0.8という係数はエタノールの比重です。
日本酒(16度=16%)1日3合(0.54且以上、5年間以上飲んでいる人を常習飲酒家といい、アルコール性肝障害を発症する可能性が高いとされます。
この条件で計算すると約126sとなります。
つまり積算飲酒量が126kgに近づいたらアルコール性肝障害を発症する危険性が高いということです。
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