腹部エコー検査とは
超音波診断は、体の外から超音波をあてて、反射した超音波信号を画像に変換し、臓器や組織の様子を調べる検査です。
超音波は人間の耳には聞こえない高い周波数の音(空気の振動)で、]線のような放射線を使った検査と違って、被曝の心配もなく、体にまったく影響がありません。
検査自体も皮膚表面にゼリーを塗って、プローブという超音波を発信・受信する装置をあてるだけなので、検査の苦痛もありません。
肝臓の超音波検査では、肝臓の大きさや形、表面の凹凸や、肝臓に腫瘍や嚢胞があるかどうか、腹水がたまっているかどうかなどを調べることができます。
最も重要な役割は、肝臓にできたがんの発見です。
最新の装置では、1Cmほどの小さながんでも見つけることができます。
肝臓の検査と同時に、胆のうや膵臓の検査も行えます。
また最近では血流を色の違いとして観察できるカラードップラ一機能がついた超音波検査装置もあり、動脈と静脈の区別や、腫瘍の血流の様子がくわしく把握できるようになりました。
さらに、肝臓内のがんをマイクロ波やラジオ波で焼いてしまう熱凝固治療の際に、超音波装置で観察しながら行うことで、正確に針を刺すことができるようになりました。
超音波検査に造影剤を利用する方法も開発されており、超音波検査で使われる造影剤は、マイクロバブルと呼ばれるごく小さな泡(空気の粒)で、静脈に注射します。
泡にあたった超音波は反射されて戻ってくるため、泡のある部分が画像上で白くなります。
肝がんは血流が豊富なため、他の部分よりも短時間で濃く日く浮き上がります。
さらに造影剤を注射してから10分以上たってから超音波検査をすると、正常な肝組織にたくさんあるクッパー細胞という細胞が造影剤を取り込み、肝臓全体が自っぼく見えるようになります。
それに対しがんにはクッパー細胞がないため、黒く抜けたように見えます。
この方法で、ふつうの超音波検査では見つけることができないような早期のがんや、1Cm以下の小さながんも発見できるようになってきています。
血管に空気の泡を入れるということで、その影響を心配される方もいらっしやいますが、直径1〜3μmというきわめて小さな泡であり、また、マイクロバブルは超音波があたることで壊れて消えたり、壊れないものは肺でのガス交換によって、体外に排出されます。
副作用はまったくないわけではありませんが、CTなど他の画像診断で用いられる造影剤にくらべて格段に副作用は少なくなっています。
また超音波検査で使われる造影剤は腎臓で排出されるものでないため、腎機能の低下した人にも使うことができるというメリットがあります。
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