肝予備能を調べる検査

肝予備能を調べる検査

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肝予備能を調べる検査

@血清アルブミン

基準値

4.0〜5.1g/dl

血清中に含まれるアルブミンをさし、血清たんばく質中最も多く、全血清たんばくの50〜65%を占めます。

アルブミンは肝臓で合成されるため、血清中のその量は、肝機能の程度をよく表しています。

健康な場合、血清中のアルブミン量はγグロブリンよりも多く、慢性肝炎や肝硬変が進行すると、血清中のアルブミン量が低下します。

血液中のアルブミンは血管の中の膠質浸透圧という血液中に水を保つ働きを持っているため、血液中のアルブミンが減少すると血管の中の水分が外に漏れ出し、足がむくんだり腹水がたまったりします。

Aプロトロンビン時間(PT)

基準値

11.5〜15.0秒

血液凝固因子と呼ばれ、血液を凝固させる働きを持つたんばく質に関連した検査です。

血液凝固因子はいくつかの種類がありますが、その多くが肝臓で合成され、プロトロンビンも肝臓で作られます。

血漿中に試薬を添加し、プロトロンビンが凝固するまでの時間を測定したものがプロトロンビン時間です。

劇症肝炎や肝硬変、肝がんなどで肝機能がかなり低下すると、肝臓のプロトロンビンの合成能力が低下して血漿中のプロトロンビンが減り、血漿が凝固する時間が長くなります。

検査結果は、凝固時間を直接記す場合と、正常値からの隔たりで表す場合があります。

B総コレステロール

基準値

120〜220r/dl

多くのコレステロールが肝臓で合成されるため、劇症肝炎や肝硬変で肝機能が低下すると、総コレステロール値が低くなります。

逆に、胆石などで胆汁うっ滞が起きると、胆汁を介したコレステロールの排泄が行われなくなるため、総コレステロール値は高くなります。

また、肥満による脂肪肝の人は総コレステロール値が高いことが多いのですが、脂肪肝でも数値が高くない人もいます。

いずれにしても、総コレステロール値単独で肝臓の状態を判断することはできません。

AST、ALTなど他の検査の結果と合わせて判断することになります。



CChE(コリンエステラーゼ)

基準値

109〜249IU/l

コリンエステル類を加水分解する酵素で、AChE(アセチルコリンエステラーゼ)とBuChE(プチリルコリンエステラーゼ) の2種類あり、肝機能の検査に使われるのは、BuChEです。

肝臓で合成され血液中に放出されます。

血液中のコリンエステラーゼの値が下がると肝機能が低下していることが推測でき、進行した肝硬変などが疑われます。

逆に肥満や糖尿病による脂肪肝の場合は、血液中の量がふえ、検査値は高くなります。

D血小板数

基準値

15万/mu以上

血小板は血球のひとつで、出血を止める作用があります。

血小板は骨髄で作られ、脾臓で壊され、肝硬変になると門脈の圧力が高くなります。

脾臓からの血液も門脈が亢進すると脾臓が腫れて脾臓にたまる血液がふえ、その結果壊される血小板がふえて、血液中の血小板数は減少します。

また、血小板を作るための信号を送るトロンボポエチンという肝臓で作られる物質が、肝臓の障害が進むことで減り、血小板の生成そのものが減るのではないかという考えもあります。

いずれにしても慢性肝炎が進行するとともに血小板数が減るため、血液中の血小板数をはかることで、慢性肝炎の進行の程度を知ることができます。

Eヒアルロン酸

基準備

50.Ong/ml以下

ヒアルロン酸はムコ多糖類のひとつで、おもに線維芽細胞や肝臓で作られて、そのほとんどが肝臓の類洞内皮細胞によって取り込まれ、代謝されます。

肝臓の線維化が進むと肝星細胞などでのヒアルロン酸産生が亢進し、同時に類洞内皮細胞が線推化によって障害されるために代謝が低下し、その結果血液中のヒアルロン酸の濃度が高くなります。

つまり、血液中のヒアルロン酸の濃度を測定すると、肝臓の線維化の進行度合いを推測することができるのです。

FプロコラーゲンVペプチド

基準値

0.3〜0.8U/ml

コラーゲンは肝細胞と肝細胞を結びつけており、肝臓の線維化が進行してコラーゲンの産生が亢進しているときに、プロコラーゲンVペプチドの血中濃度が上昇します。

ただし慢性肝炎や肝硬変でも、炎症の活動性が乏しい場合は、検査データが高値にならないことがあります。

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