肝がんの再発を防ぐ
C型・B型慢性肝炎の人は肝がんになるリスクが非常に高いことがわかっています。
そのため日本ではC型・B型肝炎ウイルスに感染している人は定期的に超音波エコー検査やCT検査でチェックするなどといった、肝がん早期発見のシステムがしっかりと機能しています。
がんの大きさが2Cm以下で早期発見される人が、肝がんが見つかった人全体の6割を占めています。
こうして早期に発見したがんは、ラジオ波焼灼療法などすぐれた治療法で、治療することが可能になっています。
しかし残念なことにC型・B型慢性肝炎から発生した肝がんの場合は、見つかったがんを完全に治療しても、また肝臓で再発することがとても多いのです。
C型肝炎では、肝がんの治療後、1年間に2〜3割ほどの人が、肝臓内の別の場所にがんが発生してしまい、これは肝がんの特徴と言えます。
肝がんの再発を抑える薬の開発・研究が盛んに進められていますが、まだ有力なものがないというのが現状です。
ただ、まったく方策がないというわけではありません。
現在、肝がんの再発を抑えるのに最も有効だと考えられているのがインターフェロンで、とくにC型肝炎ウイルスの感染が原因の肝がんではかなり効果的とされています。
ウイルス性肝炎から発生した肝がんでは、その原因となっているウイルスを消滅させることが大切です。
とくにC型肝炎ウイルスはインターフェロンで完全に消し去ることができるので、その効果は期待できます。
もしウイルスを消し去ることができなくても、インターフェロンによってウイルスの活動が抑えられ肝炎が沈静化することは、決して悪いことではありません。
またインターフェロンには抗がん剤としての作用もあることが知られていて、その効果も期待できます。
健康保険で治療できるようになり、ですが、肝がんが発生した段階ではすでに慢性肝炎や肝硬変が進行している場合も多く、強い副作用のために、インターフェロンが使えないこともあります。
分岐鎖アミノ酸(BCAA)はバリン、ロイシン、イソロイシンという3種の必須アミノ酸で、食品から摂取しなくてはなりません。
進行した肝硬変では肝臓内の分岐鎖アミノ酸が不足することで、たんばく質合成がうまく行われず、アルブミンなどのアミノ酸が減少してしまいます。
肝硬変でアルブミンが減少したとき、それを補うためにリーバクトという分岐鎖アミノ酸製剤が使われます。
非代償性肝硬変の患者さんでは、リーバクトを長期投与することで、静脈癌破裂や肝不全の進行、さらに肝がんの発生を抑制することが、大規模な臨床試験で確認されています。
最近の研究で、このリーバクトに肝がんの再発を予防する効果があることがわかってきました。
ラジオ波焼灼療法によって完治した肝がんの患者さんにリーバクトを長期間飲んでもらったところ、累積生存率が向上して、3回目の再発が抑えられたのです。
とくに治療前に血中のアルブミンが低下している患者さん(3.5g/dl以下)では、その効果が顕著でした。
まだ臨床研究段階ですが、その効果に大きな期待が寄せられています。
その他、ビタミンKやビタミンA誘導体であるレチノイドに肝がんの再発予防効果があるのではないかという報告もあります。
ビタミンKに関しては、大規模な臨床試験の結果、残念ながら初回再発の評価ではその効果が認められませんでした。
レチノイドについては現在治験が進められています。
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