マイクロ波凝固療法とは
体の外から針を刺して、針の先端部分を中心とした一定の範囲のがんを破壊するような治療法を、穿刺療法と言い、このマイクロ波凝固療法も穿刺療法のひとつです。
マイクロ波とは周波数が短い電磁波で、身近なものでは電子レンジで食品を加熱するのに使われています。
マイクロ波を吸収した組織が短時間で高熱になる性質を利用して、肝がんを熱で凝固させてしまう治療法がマイクロ波凝固療法です。
もともとマイクロ波は、肝臓の外科手術の際に、マイクロ波で凝固させ止血しながら肝臓を切除する器具として使われていました。
そのマイクロ波で直接がんそのものを凝固、壊死させてしまおうと開発されたのが、このマイクロ波凝固療法なのです。
経皮的マイクロ波凝固療法と腹腔鏡下マイクロ波凝固療法があります。
経皮的マイクロ波凝固療法は、局部麻酔をして、超音波エコー装置で確認しながら、先端が電極になった針を体外から直接肝臓に刺し、電極ががんに刺さったことを確認したらマイクロ波を発生させ、がんを凝固させる方法です。
針先端の電極には1分間通電し、それにより凝固できる範囲は2.5Cm×l.5Cmほどで、早期の小さな肝がんが治療対象となります。
一方、腹腔鏡で直接観察しながら肝臓に電極を穿刺してマイクロ波を照射するのが、腹腔鏡下マイクロ波凝固療法です。
同じ穿刺療法の一つであるエタノール局注療法にくらべて、マイクロ波凝固療法は確実な壊死効果が得られることや、直径が2Cmより小さいがんであれば1回の通電ですみ、エタノール局注療法より治療回数が少ないなど、メリットの多い治療法でした。
しかし、マイクロ波凝固療法よりもラジオ波焼灼療法のほうが、がんを壊死させる範囲が広く、より確実な治療効果があるため、現在では、マイクロ波凝固療法にかわり、広くラジオ波焼灼療法が行われるようになっています。
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