造影MRI検査とは
MRIでは鉄(Fe)やガドリニウム(Gd)の化合物が造影剤として使われています。
ガドリニウム系の造影剤としては、ガドペンテト酸メグルミン注射液(商品名:マグネビスト)や、それを改良したガドキセト酸ナトリウム(商品名:EOB・プリモビスト)がありますが、とくにEOB・プリモビストは、肝がんのスクリーニングや診断に画期的な成果をもたらしています。
造影剤を使ったMRI検査では、造影剤が、血管の豊富な肝がんの部分に早く集まるため、造影剤投与後20〜40秒後に撮影すると、がん組織の部分が強く白っぽく浮き上がります。
少し時間がたつと、造影剤は肝臓全体に行き渡りますが、そのころには血流の多いがんの部位からは造影剤が流れ出てしまっているため、正常な部分が強く造影され、血管が多く集まり血流量の多いがんの部分は、抜け落ちたように黒く写ります。
EOB・プリモビストはマグネビストに細胞特異性という特徴を付加したもので、肝臓の正常な細胞がビリルビンを取り込むのと同様に機序によって、正常細胞に取り込まれます。
血液中に注入されたEOB・プリモビストが肝臓に達すると、正常に機能している肝細胞には取り込まれますが、正常な肝機能を失った肝がんにはEOB・プリモビストが取り込まれないため、MRIで撮影すると、正常細胞が白く画像化されるのに対し、肝がんは黒っぼく抜け落ちたように画像化され、両者を明確に区別することができるのです。
具体的には、EOB・プリモビスト投与後20〜35秒後、70〜90秒後、3分後、さらに約20分後の4回の撮像を行うことで、1種類の造影剤を使った一度の検査で、血流量の違いによる診断と、肝細胞としての機能の有無という二つの軸で、肝がんの診断ができ、早期の肝がんの診断が、格段に高い精度で可能になりました。
CT検査で用いられるヨード造影剤は、∃−ドアレルギーのある人には使えません。
それに対しEOB・プリモビストはヨード造影剤のようなアレルギー反応がきわめて少ないのが特徴です。
また、1回の検査で使われるEOB・プリモビストの使用量はわずか6mlほどにすぎません。
基本的に∃−ドアレルギーのある人でもEOB・プリモビストを使用することはできます。
しかしガドリニウム造影剤に過敏症の既往歴がある人には禁忌、一般状態の悪い場合や気管支喘息を持っている人には原則禁止です。
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