腫瘍マーカーとは
がんなど悪性腫瘍は、たんばく質や酵素、ホルモンなどさまざまな物質を体液中(おもに血液)に放出し、また、がんに対する体の反応として作り出される物質もあります。
それらの物質は、がんができている臓器やがんの種類などによって異なっています。
そこで血液のなかのそれらの物質の量を調べれば、がんの存在やその部位などが推測できます。
そのような物質を腫瘍マーカーといいます。
腫瘍マーカーの数値が高いときは、がんの存在が推測できますが、絶対ではありません。
腫瘍マーカーは、がん以外の要因でも数値が上がることがあるからです。
また、数値が低いからといってがんがないとも言い切れません。
また、腫瘍マーカーの値は、がんがある程度進行してから上がることが多いので、腫瘍マーカーをがんの早期発見に使うことはむずかしいといえます。
そこで腫瘍マーカーは、がん治療の効果や治療後の再発の判定、がんのスクリーニング検査などに用いられ、腫瘍マーカーの結果だけでがんを診断することはありません。
現在腫瘍マーカーとして40種類ほどが利用されています。
肝がんの腫瘍マーカーとして使われるものはAFP、AFP−L3分画、PIVKA−Uなどです。
@AFP(α−フェトプロテイン)
基準値:10.Ong/ml以下
胎児期に肝臓と卵黄嚢で作られるたんばく質で、成人になると作られなくなり、肝細胞ががん化すると産生されるようになります。
肝細胞がんを比較的早期に発見できるとされる腫瘍マーカーです。
慢性肝炎で軽度(〜100ng/ml)、肝硬変で中程度(〜400ng/ml)の上昇が見られますが、400ng/ml以上となるような高い値を示すときは肝細胞がんである可能性が高くなります。
AAFP-L3分画
AFPはレクチンとの結合性を利用して分別測定すると、L1、L2、L3の3つに分けることができて、肝細胞がんではとくにL3の割合がふえることがわかっています。
BPIVKA−U
血液凝固因子のひとつであるプロトロンビンに由来する異常たんばくで、肝細胞がんで高率に上昇するため、肝がんの腫瘍マーカーとして利用されます。
AFPと相関が低く、AFPの低値あるいは陰性例でも上昇が見られるため、AFPと組み合わせて使うことで肝細胞がんの早期発見や治療中・治療後の再発のチェックにとくに有効に利用できます。
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