C型肝炎の新しい治療薬
現在C型慢性肝炎の治療では、ペグインターフェロンやペグインターフェロンとリバピリンの併用療法が標準的治療とされています。
さらに2011年からはプロテアーゼ阻害剤とペグインターフェロン、リバピリンの3剤併用療法も加わり、C型慢性肝炎の治療は大きく前進しましたが、現在使われているプロテアーゼ阻害剤は、副作用が大きいことが問題となっています。
また、治療効果を発揮するとともに耐性ウイルスを作らないために、きっちりと8時間おきに1日3回服用するということが、患者さんにとって少なからず負担になっています。
そこでいま、日本を含めた世界各国で、第2世代のプロテアーゼ阻害剤とも言うべき新しい薬の開発治験が進められています。
これは、1日1回の飲み薬で、副作用もかなり少ないというものです。
この薬を、従来通りのペグインターフェロンとリバピリンの併用療法に加えればよいのです。
治療効果についてはまだデータが集約されていませんが、副作用の少なさや服用の簡便化といった点で、治療での患者さんの負担が大きく軽減されるのではないかと期待されています。
また、プロテアーゼ阻害剤とは働き方が異なる新しい抗ウイルス薬の開発も進められています。
NS5Aたんばく阻害剤もそのひとつで、C型肝炎ウイルスの遺伝子上にあるNS5Aという部分の働きを抑え、ウイルスが増殖するのを阻止する薬です。
1日1回飲むだけで効果があり、副作用も少ないことが確認されています。
この薬をプロテアーゼ阻害剤と併用することで、7割ほどでウイルスが消えることが報告されています。
近い将来、インターフェロンの注射を必要とせず、飲み薬だけでC型慢性肝炎を治療できる日が来るかもしれません。
もし、インターフェロンを使わずに飲み薬だけでC型慢性肝炎が治療できれば、それは画期的で、その実現のためにいま注意すべきことは、現在使われているプロテアーゼ阻害剤であるテラプレビルに対する耐性ウイルスを作り出さないということです。
テラプレビルで耐性ウイルスが出てしまうと、同じ作用を持つ別の新しい薬にも耐性ができ、効果がなくなってしまう可能性があるからです。
それを防ぐためにはいま、テラプレビルを安易に使わないことが重要です。
現在は患者さんの遺伝子とウイルスの遺伝子を調べることで、薬の効果が科学的に予測できるようになりました。
耐性ウイルスを作り出さないためには、そういった検査で事前に効果を予測して、効果のある人をしっかりと選び、1回できちんと治りきる治療をすることが重要です。
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