アルコール性肝障害とは
アルコール性肝障害は、飲酒を常習的に続けることで起きる病気で、ほとんど症状がみられないアルコール性脂肪肝、肝炎症状が現れるアルコール性肝炎、さらにアルコール性肝線維症、アルコール性肝硬変と、さまざまな病型があります。
飲酒により体内に入ったアルコールは、肝臓でアルコール脱水素酵素の働きにより、人体に有害なアセトアルデヒドになります。
そのアセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素により酸化されて酢酸となり、酢酸は最終的に水と炭酸ガスとなり体外に排出されます。
アルコールは肝臓で代謝されて無害化されますが、過度にアルコールを摂取するとその代謝によって脂質の代謝があと回しになり、中性脂肪として肝臓に蓄積されます。
またアルコールからも脂質がつくられるため、さらに中性脂肪が肝臓に蓄積していくことになります。
こうしてアルコール摂取によって過度の中性脂肪が肝臓に蓄積した状態がアルコール性脂肪肝です。
一部の人ではこの中性脂肪の蓄積が原因となって、肝臓の組織が線維化することもわかっています。
アルコール代謝の過程でできるアセトアルデヒドは体にとって強い毒性を持ちます。
その毒性による影響や、肝臓に蓄積した中性脂肪が原因となり、肝臓の組織が線維化してくる状態がアルコール性肝線維症です。
アルコール性肝炎は、常習的な飲酒や多量の飲酒をすることで発症する急性肝障害です。
アルコールの摂取によって肝細胞中に脂肪がたまって膨化し、好中球によって炎症が起き肝細胞は壊死・破壊されていきます。
その結果、発熱や黄疸など、ウイルス性の急性肝炎と同じような症状が出ます。
肝性脳症や肺炎、急性腎不全、消化管出血などの合併症があるものを重症型アルコール性肝炎といい、多くは1か月以内に死亡します。
アルコール性肝硬変とは、肝臓の線維化が進んで硬化し、肝機能がきわめて低くなった状態です。
1日の飲酒量が日本酒換算で3合以上を5年以上続けると、アルコール性肝硬変を起こすリスクがあることがわかっています。
さらに日本酒換算で1日5合以上の飲酒を10年以上続けるとさらに肝硬変のリスクは高くなります。
ウイルス性の肝硬変と同様に黄疸や肝性脳症、食道静脈瘤破裂などを伴うことも多く、肝がんが合併することもあります。
アルコール性肝障害の治療は、まずは禁酒をすることが第一の治療法で、アルコール性肝炎やアルコール性脂肪肝では、禁酒をするだけで肝機能が改善してきます。
肝庇護薬やビタミン剤などを補助的に用いることもあります。
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