肝臓病の人はビタミンやミネラルが不足
多くのビタミンが肝臓で活性化されて作用を発揮し、また、脂溶性のビタミンは肝臓に貯蔵されています。
そのため、肝臓の機能が低下すると、ビタミンを活性化させる能力が落ち、また蓄えられた脂溶性ビタミンの量も減ってしまいます。
このように肝臓病の人はビタミン不足になりやすく、また、慢性肝炎では、肝炎による肝細胞の破壊と再生が繰り返されていますが、この肝細胞の再生にはとても多くのビタミンが必要となります。
そのため、肝臓病の人では、健康な人の2〜3倍のビタミン摂取が必要になるといわれています。
とくに不足しがちなのは、水溶性で体内に蓄えることのできないビタミンB群やビタミンCです。
これらのビタミンはさまざまな酵素の働きを補い、体の組織の修復や強化作用に欠くことのできないものです。
ビタミンB群にはビタミンB1、B2、B6、B12、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸などがありますが、それぞれ糖分のエネルギー変換、疲労物質といわれる乳酸の分解、脂肪の代謝、たんばく質やそれを構成するアミノ酸の代謝などにかかわっています。
ビタミンCはさまざまな酵素が働く際にとても大切な役割を果たすことが知られています。
また免疫力のアップ、細胞や粘膜の強化に役立つなど、健康を維持するために重要なビタミンです。
脂溶性ビタミンにはビタミンA、D、E、Kがあり、とくにビタミンAは肝機能の障害によって不足しがちなビタミンで、緑黄色野菜などからしっかりとるように心がけます。
骨租しょう症予防にはビタミンDが不可欠ですし、またビタミンKが不足すると血液凝固因子の活性が低下するたや出血時に血が止まりにくくなります。
ミネラルはたんばく質、脂質、炭水化物、ビタミンとならぶ5大栄養素のひとつで無機質ともいいます。
体の中では合成できないため、食べ物で補う必要があります。
ミネラルのうちではとくに亜鉛とカルシウムが肝臓病で不足しがちです。
障害された組織を再生するときに亜鉛がとても重要となりますし、カルシウムは筋肉や神経の働きなどに重要なミネラルです。
体に必要で欠くことのできないビタミンとミネラルですが、その摂取で気をつけなくてはいけないのがサプリメントです。
サプリメントをとることが肝臓の負担になることも考えられますし、脂溶性のビタミンやミネラルなどでは過剰摂取による副作用も気になります。
ビタミンやミネラルは、緑黄色野菜や魚介類などを中心に、バランスのとれた食事から摂取するようにします。
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