肝性脳症、腹水、黄疸とは
@肝性脳症
肝性脳症は、重い肝機能障害によって、意識障害を中心としたさまざまな精神神経症状が現れる状態をいいます。
体のなかではさまざまな老廃物が発生し、それを肝臓が処理して無毒化しています。
肝硬変など重い肝機能障害になると、この老廃物を処理する能力が低下し、老廃物が脳にまで達して障害を発生させるのです。
そのおもな原因物質の一つが、食物中のたんばく質から大腸菌がつくり出したアンモニアだとされています。
大腸のなかでは常に大腸菌によってたんばく質からアンモニアが発生し、血液中に吸収されています。
肝臓の機能が正常であればそのアンモニアは肝臓で分解・解毒されますが、肝硬変になると解毒機能が極端に低下しているので、血液中のアンモニア濃度が高くなり、脳に達して脳の働きを阻害してしまいます。
また、肝機能の低下によって血液中のアミノ酸のバランスがくずれることも肝性脳症の原因になるといわれています。
肝性脳症の状態は、昏睡度という尺度で、軽症のものから重症のものまで5段階に分けられています。
A腹水
肝硬変によって門脈庄が高くなると、血液の液体成分である血渠が血管の外に漏れ出たり、リンパ液がリンパ管から外に漏れて、腹部にたまるようになり、また、肝機能が低下すると血液中のたんばく質のひとつであるアルブミンの合成が減ります。
アルブミンは血液中に水分を維持しておく働きを持っているので、アルブミンが減ると血液中の水分は血管の外にしみ出てきます。
また腎臓の働きも腹水に関係しています。
これらが原因となって、肝硬変が進むと、合併症として腹水がたまってお腹が張ってきます。
はじめのうちは腹水がたまったことに自分で気づくことはほとんどありませんが、腹水がたまるような状態のときは、同時足のむくみも出ます。
B黄疸
代償期の肝硬変や非代償期であっても初期には、ほとんど黄疸はみられません。
肝硬変で黄疸がみられるのはかなり症状が重くなってからで、肝性脳症や腹水など、他の合併症も同時、あるいは続いて現れます。
肝性脳症は放置すると、症状が悪化していき、最終的に生命の危険さえ生じますので、早期の治療が必要となります。
ごく初期の肝性脳症では症状を見分けにくいのですが、簡単な計算をしてもらって、計算力が落ちていないか調べます。
また、肝性脳症では「羽ばたき振戦」という独特な手指のふるえが特徴です。
ひじを伸ばして指を伸ばしたまま手首を反らせたとき、鳥が羽を羽ばたくように、ややゆっくりとふるえるようなら、すぐに治療を受けなくてはいけません。
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