ターンオーバーとバリア機能とは
表皮は内側から基底層、有棘層、顆粒層、角質層と4つの層に分かれています。
基底層では、ケラチノサイトと呼ばれる有核の表皮細胞が生まれ、有辣層、顆粒層と形を変えながら皮膚表面に押し出されていき、核のない角質細胞になります。
この新しい角質細胞も、角質層で皮膚を守る役割を果たしたあとは、劣化して角片としてはがれ落ちていきます。
この基底層でケラチノサイトが生まれ、垢として落ちていくまでの細胞が入れかわる過程をターンオーバーといい、ターンオーバーには、平均して約1カ月かかるといわれています。
ケラチノサイトは表皮細胞の95%を占めており、残りの5%がメラニンをつくるメラノサイト、免疫に重要な役割を果たしているランゲルハンス細胞、知覚に関する働きをするメルケル細胞などです。
皮膚に傷がついてもあとが残らず回復するのは、ターンオーバーによって表皮の細胞がいつも入れかわっているためです。
加齢や日焼けなどの炎症が原因で、ターンオーバーが正常に行われないと、無核になるはずの角質細胞に核があらわれて、角質層が分厚くかたくなります。
はがれ落ちる角片も多くなって、皮膚表面の保湿力が低下して乾燥したり、ゴワゴワする肌あれがおこります。
なめらかでやわらかい皮膚を保つには、ターンオーバーが順調に行われることが必要です。
角質層は、薄い角質細胞が何層にも重なってできています。
これは核のない、いわば死んでいる細胞の集まりですが、皮膚が体を守る機能を果たすうえで重要な役割をもっています。
角質細胞はおもにかたいケラチンというたんばく質でできていて、それがレンガの塀のように並んでいます。
これが、バリアとなって細菌やウイルスの侵入をふせぎ、皮膚に必要な水分を保ちます。
塀をより強固にするために、レンガをくっつけるセメントのような役割を果たしているのが角質細胞間脂質です。
角質細胞間脂質は、スフィンゴ糖脂質、コレステロール、脂肪酸が一分子ずつ集まって構成されています。
とくにスフィンゴ糖脂質の主要成分であるセラミドが、バリア機能を担っています。
セラミドはラメラ構造をとっており、どんなに乾燥した環境でも、ある量の水分を分子の形で細胞間脂質の間につなぎとめる働きがあります。
さらに、角質細胞には、天然保湿因子(NMF)が存在しています。
NMFの主要成分はアミノ酸や尿素などの水溶性の物質で、ケラチノサイトが角質細胞になるときにつくり出されます。
水を大量に抱え込む性質があり、肌のうるおいを保つのに重要な物質です。
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