認知症の行動異常
認知症の症状は、認知機能の低下を主とする中核症状と、中核症状に伴って出現する周辺症状とに分類されます。
中核症状は、脳の神経細胞の器質的障害から直接引き起こされる症状で、次のものがあります。
@記憶障害
A見当識障害
B判断力の障害
C問題解決能力の障害
D実行機能の障害
E失認・失行・失語
周辺症状は、その人の環境、人間関係、性格などが関与して生じるため、症状やその現れ方は各人さまざまです。
精神症状としては、不安、焦燥、抑うつ症状、幻覚、妄想があり、行動異常としては、付きまとい、徘徊、攻撃的行動、介護への抵抗、睡眠障害、異食、過食などがあります。
周辺症状が出現すると、介護する人は気配りを強く強いられストレスが増し、また本人の生活の質が急速に低下するため、介護負担がさらに増大します。
周辺症状については、治療的介入により、患者の苦しみ、家族の負担などを軽減することが可能です。
幻覚、妄想、攻撃的、不穏などの原因として脳内のセロトニン系、ノルアドレナリン系の異常が考えられるため、非定型抗精神病薬やSSRIなどの抗うつ薬が有効です。
うつ病がんばるな!
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