認知症の幻覚の治療
認知症の経過中に認められる症状は、夜中に「家に帰ります」と言い出して家から出て行こうとしたり、宙を指差して「誰かがいる」と大きな声を出したりします。
認知症の基本的な症状は物忘れや物事を抽象的に考えたり判断する能力の障害、言葉・動作の障害、行動を計画的に行う能力の障害などであり、これを中核症状といいます。
また、認知症の経過の途中で、幻覚や妄想などの精神症状や怒りっぽさ・抑うつなどの気分障害、徘徊、夜間の不穏等の行動が現れることがあります。
この症状を周辺症状または認知症に伴う行動と精神の症状BPSDといわれます。
夜中に歩き回ったり騒いだりするのは、この周辺症状と考えられ、中核症状は進行を止められませんが、周辺症状は原因によっては治療が可能です。
興奮や幻覚・妄想には少量の抗精神病薬が効力がありますが、高齢者に対しての安易な薬物使用は転倒の原因にもなります。
また、抗精神病薬の使用は高齢者の死亡率を高めるという報告もあり、使用は医師の診断が必要です。
うつ病がんばるな!
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