産後うつ病とマタニティーブルー
産後うつ病は10〜20%の頻度で発症し、出産後数週〜数ヵ月以内に発症するとされており、症状として抑うつ気分や興味、喜びの減退になる症状で、これらに加え食欲の低下または増加、不眠または睡眠過多、疲労感、気力低下、思考力の低下、罪悪感や無価値感、死についての反復思考などの症状があります。
特徴的な訴えとしては、子供の健康や母乳に関する心配など育児に関連した内容であることが多く、子供に愛情が湧かない、といった表現で過度の罪悪感を現します。
こういった症状が2週間以上、通常は数ヶ月以上続くと、著しい心的苦痛や生活上の支障を引き起こし、家事や育児に支障をきたしてしまいます。
一方、マタニティーブルーは軽い焦燥感、不眠、食欲不振、疲労感、頭痛などが見られ、出産後のホルモンバランスの崩れから一時的にうつ症状が現れる状態です。
産後うつ病より早く出現し、普通は1〜2週間でおさまり、自然に軽快していきます。
共通要因としては、分娩に伴って出現するホルモンバランス等の生物学的な変化や身体的精神的疲労、それに出産という出来事に対する心理的、社会的要因が加わることです。
マタニティーブルーは産後うつ病とは異なるものですが、産後うつ病発症へ発展することがあるので、注意して経過を見守ることが大切です。
うつ病がんばるな!
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