認知症や子供の薬の服用
認知症によっておきた記憶障害や判断力・理解力の障害を治療する薬は、開発されていません。
アルツハイマー病の進行を遅らせる薬として、ドネペジル(アリセプト)という薬がありますが、これはアルツハイマー病のメカニズムの1つであるアセチルコリン代謝障害に対する薬ですが、認知症の早期に使用すれば進行をゆるやかにできます。
ただ認知症には、記憶障害などの中心となる症状のほかに、脳の脆弱性からおこる意欲の減退、妄想、攻撃的な行為、幻覚などの症状が付随して起きてくることがよくあります。
これらの不随症状に対しては、向精神薬を用いることでかなりコントロールすることができます。
また、子供に向精神薬を服用させることに消極的な人がいますが、実際によく使われています。
抗てんかん薬はてんかん児に昔から使われていますし、注意欠陥多動性障害(ADHD)への精神刺激薬(リタリン)の投与は日本では現在健康保険適用になっていませんが、以前は使われていました。
さらに、情緒不安定に対する抗不安薬、抗精神病薬の投与があり、これは実際にかなり使われています。
抗てんかん薬などは別にして、向精神薬は子供への適切な投与量が示されていないものが多く、経験的に使用されており、一般的には最大処方量は、7〜12歳の子供では大人の3/4以下の量が望ましいとされています。
処方量の問題に十分注意すれば、一定の効果が期待でき、発達への影響より症状の悪化を防ぐほうがより大切な場合が多いのです。
うつ病がんばるな!
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