自閉症と引きこもりの違い
自閉症というと、「自閉」という言葉で「引きこもり」を思い浮かべるかもしれませんが、自閉症の子供たちは、「引きこもり」という状態とは異なる特徴を持っています。
自閉症とは広汎性発達障害の中に含まれる疾患で、@言語の障害、A対人交流の障害、Bこだわり行動、の全ての特徴を満たし、3歳以前に出現している場合をいいます。
自閉症の子供たちも、成長の段階で親や友人を求め、学校などの社会生活の中でさまざまな経験を積み、その中で心理的な発達課題をこなしていきます。
学校生活に関しては、さまざまなことがありつつも、それなりに登校をする子供が多いのです。
ですので、自閉症の「自閉」と「引きこもり」は異なるものなのです。
自閉症では対人交流の障害を伴いますから、友達との双方向性のやりとりが上手にできず、一方的になり、言葉もコミュニケーションの道具としてうまく機能しないことがあります。
つまり、自分一人の世界から、人間同士が共感しあえる世界へと出て行くことができづらく、これが自閉の意味なのです。
そして、人間関係の中でさまざまな戸惑いや苦痛を感じ、適応不全をきたしがちとなり、また、知覚の過敏性やこだわりも苦痛の種になります。
これらのため、登校ができなくなる場合もあり、こうなると「引きこもり」につながりますが、本人の特性を踏まえた環境や対応方法の工夫次第で、社会への参加を促進することはできるのです。
うつ病がんばるな!
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