心の病気に薬が必要
心の病気は一つの原因からではなく、さまざまな要因が重なり合って引き起こされ、脳の神経伝達物質に影響を与える薬物によって、心の病気が改善されることがわかっています。
脳の神経伝達物質の過不足は、心の病気に大変重要な役割を果たしていると考えられているのです。
その正確な仕組みは全てわかっているわけではないのですが、生体反応としては、例えば、ストレスによる胃潰瘍や高血圧、糖尿病の悪化などがあります。
また、がん細胞を殺して生体を守ってくれるNK細胞は、20分間笑うだけでその数が20%以上も増えることが知られています。
このように人間の心の動きが体に及ぼす影響を考えると、ストレスにより何らかの仕組みを経て神経伝達物質の過不足が生じて、心の病気が発症すると思われます。
また、心の病気は、カウンセリングや精神療法だけで治るように思いがちですが、心の病気は、脳の組織や神経伝達物質の異常でもあるため、ほとんどの場合はそれに対する薬物療法が必要で、効果があるのです。
不安性障害などの神経症性障害に対してはベンゾジアゼピン系を主とする抗不安薬やSSRIの一部が有効です。
気分障害には、ノルアドレナリンやセロトニンなどに作用する抗うつ薬が有効で、SSRIやSNRIなどの副作用の少ないとされる新薬も使われています。
統合失調症に対しては、幻覚や妄想、興奮などを強力に抑える抗精神病薬が使われてきましたが、副作用が強いため、副作用の少ない非定型抗精神病薬も使われるようになっています。
うつ病がんばるな!
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