薬の副作用と離脱症状
治療に用いられる向精神薬とは、精神活動をつかさどる脳の中枢神経に作用して、憂うつな気分や不安感、妄想、幻覚、興奮状態などの精神症状や不眠を改善するための薬ですが、一方では副作用も他の薬に比較して多いとされます。
治療に用いられる向精神薬の作用からみて、よく出現する副作用として、手足のふるえ、硬直、眠気、ふらつきなどの神経系の症状、口の渇き、便秘、排尿障害、血圧低下、吐き気、胃もたれなどの自律神経症状などがあります。
これらに対しては、それぞれの副作用止めの薬で対処できます。
また、長期間の服用で現れる副作用としては、肝臓に対する負担や続発性無月経、口がもぐもぐ動くなどの遅発性ジスキネジアといったものがあります。
多くの副作用は、薬の量を減らしたり、中止したり、種類を変えるなどすれば、まもなく消失します。
効く薬ほど副作用もありますが、副作用を恐れて服用しなかったり、量を減らしたりすると、効果が出ないので、副作用と思われる症状があるときや不安や疑問がある場合は、医師に相談してみます。
また、抗不安薬、SSRI、睡眠薬などを中断した後に、不快な症状が出現することがあり、これを離脱退薬症候群といいます。
@精神症状
不安、焦燥、不機嫌、神経過敏、落ち着きのなさ、興奮、幻覚、せん妄などです。
A身体症状
不眠、めまい、ふるえ、頭痛、頻脈、発汗、悪寒、けいれいなどです。
B知覚の異常
光や音に対する過敏性、金属性の味覚などです。
C不安や不眠など、もともと存在した症状が出現する再燃や、急激に症状が悪化するリバウンドや、服薬の中断により新たな症状が発現することがあります。
薬を急に中断しても、やめてから2〜3日は体に薬が残っていて、そんなに変化は見られず、その後、ときに一時的に頭が冴えることがあります。
しかし、次第に眠れない、気持ちがうわずる、落ち着いていられないなど症状が出てきますので、急に薬をやめるのはよくないのです。
うつ病がんばるな!
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