脳の損傷のために障害
高次脳機能障害とは、交通事故や頭部のけが、脳卒中などで、脳が部分的に損傷を受けたため、記憶、注意、思考、言語などの知的な機能に障害が生じ、生活に支障をきたす状態をいいます。
原因疾患は、脳血管障害、脳変性疾患、頭部外傷、中毒性疾患、脳炎、脳腫瘍、低酸素脳症などです。
特徴として、次のことがあげられます。
@外見上障害が目立たない。
A本人自身も障害を十分認識できないことがある。
B障害は社会活動場面で出現することがほとんどで医師等に見落とされやすい。
身体的障害は完治あるいは軽度のため、基本的な日常生活活動は自立している人が多いのですが、外出、買い物、銀行・役所の所用、金銭の管理など、社会的な活動の障害が目立つようになります。
症状として、次のことがあげられます。
@失語症によるコミュニケーションの困難。
A注意障害による注意力・集中力の低下。
B記憶障害による記憶・学習の困難。
C不安や興奮、衝動性の亢進、あるいは反対に自発性の低下や抑制の欠如、さらには攻撃的な態度や抑うつ状態などの行動と感情の障害。
D半側空間無視。
E主に前頭葉の障害により、生活上必要な情報を整理し、計画し、処理する一連の作業が困難になる。
F意図した動作や指示された動作ができなくなる失行症、場所の認識の障害。
G失認症。
特に前頭葉は人格形成に関与する部位とされますが、頭部外傷では、大脳辺縁系の新皮質に障害を起しやすいので人格の変化を招きやすくなります。
うつ病がんばるな!
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