ストレスや環境で薬の効果
精神的な病気や症状は、同じ薬を使っても、その人が置かれた環境やストレスの状況によって、薬の効果が変わってくる場合があります。
例えば、睡眠薬を飲むときに、眠る準備をしてゆったりした気持ちで服薬すると、比較的短時間で効果が現れ、熟睡できます。
しかし、睡眠薬を飲んでから、テレビを見たり人と話したりして興奮すると、同じ薬を飲んでも全く寝付けない場合があります。
うつ病になりやすい状況として、長時間の過重な仕事が続いている場合があり、こういう状況で抗うつ薬を飲んでも、なかなか効果が現れない場合があります。
うつ病は脳の疲労によって神経伝達物質がうまく機能していないことが原因と考えられるため、一方でその過労の原因が続いていると、抗うつ薬がうまく発揮しないこともあるのです。
うつ病になりやすい人は、仕事に対して一体感が強かったり、熱中しやすい人が多いので、無理をして仕事を続けて、なかなか治りきらない状態に陥ることも多いのです。
この場合、仕事を離れて1〜3ヶ月くらい休養すると抗うつ薬の効果が現れて、うつ状態が治ることもあるのです。
また、統合失調症で、薬で症状が安定し、落ち着いて生活していた人が職場や家庭環境の変化によって、不眠や落ち着きのなさが出現したり、幻覚や妄想状態が再燃してくる場合もあります。
こういうときには、環境が変化して、その人にとって刺激が多すぎる状態になっていることがよくあるので、薬の量だけでなく環境も調整することによって、速やかに落ち着くことがあります。
うつ病がんばるな!
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