子供のうつ病と統合失調症
小学生、特に低学年のうつ病は、初期には成人と異なり、沈み込んでいるという状態ではなく、落ち着きがないという一見興奮している様子、過動状態であるので、注意が必要です。
また、子供のうつ状態は他の形で表されることも多く、例えば、表面上は社交恐怖、パニック障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、行為障害などと思わせる病態に形を変えてみられるのです。
しかし、抑うつ状態またはそれを意味するさまざまな病態に対して、すぐに精神科的対応が必要かといえば、子供の心は日々変化し、発達していく過程にありますから、慈愛に満ちた、安心できる居場所と見守りによって、子供自身により克服していくこともあるのです。
これを守りながら、具体的対応が必要な時期をしっかり見定めることが大切なのです。
また、統合失調症は一般的に思春期、17歳頃からの発病が多いのですが、それ以前の発病も、約10%ぐらいに達します。
学童期の発病では、いらだち、臆病、不安など不安定な感情や、自分のことを言う幻聴や、被害的内容の妄想がありますが、親に言わないことも多く、こうしたことで不登校になることもあります。
症状はいろいろですが、幻聴、幻視、幻嗅などがあり、妄想もいろいろで、他人と同一化したり、自分が二人いるなどと訴えたり、強迫症状が前面にでたりします。
治療は基本的には成人の薬物療法と同じで、低学年から比較的高用量を必要とします。
症状が安定しても、勉強への意欲が少なく、欠席しがちで、進学や就職なども難しくなることが多いのです。
うつ病がんばるな!
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